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更新2025/10/23
小規模な電子工作などでは外部との通信インターフェースに、UARTより長距離利用でき、USBよりシステムが簡単な「RS232C」を用いるというのが定番です。
しかし、相手先となるPCなどは汎用通信インターフェースがUSBのみというものも多く、低レベル通信規格のRS232Cインターフェースは搭載されていません。
この章では、PCと電子工作品を通信接続するために必要なPC側USBをRS232C規格の通信に変換する方法を説明します。
UARTをUSB変換でも書いたFTDI社のFT232RLとMAX232などのUART-RS232C変換ICを組み合わせることでUSBとRS232Cの変換が可能です。

(FTDI社 FT232RLデータシートより抜粋)
制御信号線がごちゃごちゃついていますが、自作の電子工作などでよくある3線式(TX、RX、GNDのみの配線)で通信制御が成り立つ場合は、3線以外の配線は省略することも多くあります。
というか自作機器の場合はPCとハンドシェイクなどの制御をすることも少ないので、筆者はよく省略します。
UART-USB変換と同じく、PCにはデバイスドライバーというこのFT232RL専用の制御ソフトウエアが別に必要です。
提供されているPC用デバイスドライバーは仮想COMポート用のVCPデバイスドライバーというものを選択します。
FTDI社サイト 仮想COMポート(VCP)ドライバダウンロードページ
OS別にいろいろ提供されているので、適したものを選択・ダウンロードし、PCにインストールします。
デバイスドライバーインストールでPCにはCOMポートとして認識されるようになりますので、その後は自作のアプリを使うなり市販の通信アプリを使うなりして通信を行うことができます。
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ありがとうございます。はげみになります
電子回路とファームウェア専門の元エンジニアが、初心者の頃の疑問や勉強・経験で知った「そうだったのか」を2009年から書いています。