当サイトのコンテンツはご自身の判断と責任においてご利用ください。営利目的の利用は固くお断りします

更新2022/05/24

PIC16F690概要

マイクロチップテクノロジー社の、PIC16F690という8ビットマイコンについて簡単に説明します。
 製品ページへのリンク:PIC16F690

PICとは

通称PIC(ピック)シリーズは、Microchip Technology社のマイコンで、電子工作ご用達ともいえるほど使いやすいマイコンです。
本章で説明するPIC16F690は、Microchip Technology社が2007年頃から販売している小さなICチップで。
販売開始から10年以上経っている少し古い型となりますが、マイコンの動かし方を勉強するには良いマイコンです。

PIC16F690のブロック図

 ・8ビット、RISC、C-MOS
 ・ROM フラッシュ4KW(ワード)
 ・RAM 256B(バイト)
 ・EEPROM 256B(バイト)
 ・クロック8MHz~20MHzインターナル発振
 ・A/D入力機能
 ・デジタルI/O機能
 ・UART機能
 ・PWM機能
 ・タイマー機能
 ・20ピンパッケージ
 ・他

(Microchip Technology PIC16F690 Data Sheet より抜粋)

PIC16F690は、ピン数が少なくパッケージが小さい割には、1チップマイクロコントローラ(MCU)としては十分な機能を搭載しており、周辺装置とメインのCPUとの間に置いて簡単な制御や前処理を行うことや、小規模な制御ならば単独で全て完結できる大変優れたマイコンです。
ブロック図を見るとわかりますが、よくこれだけの機能をこの小さいパッケージに搭載できたものだと感心してしまいます。

このチップは、内部発振回路のみで作動することができ、外部にクリスタルやRCなどの発振子を追加する必要がありません。
これは今までのマイコンが、外部にクリスタルやRCなどを必要としていたことを考えると大変使い勝手の良い点です。
発振精度は約1%と比較的良い精度で収まっており、長期タイマーとして使用するなどを除き、ほとんどの場合問題が起こらない精度です。
もちろん、内部発振回路を使用せずに外部にクリスタルなどを接続することも可能です。
ただ、物理的にピン数が限られているので、機能の割り当てには若干苦労するかもしれません。

センサーの電圧をA/Dで読み取ったり、シリアル通信で他のメインCPUと通信したり、各種デジタル入出力でLEDなどの駆動回路を制御したりと、小規模な制御に最適なマイコンの1つです。

プログラム開発で必要なもの

販売元のMicirochip Technology社ではプログラムを開発するためにツールを提供しています。
配布されているツールでプログラム開発に必要なものは以下の2種類です。
 ・開発統合ソフトウエア MPLAB X IDE
 ・Cコンパイラー MPLAB XC8

開発統合ソフトウエアは、PIC用プログラムを作成しやすいようにいろいろな機能をまとめたもので、PICプログラムを書いたり、コンパイル指示やPICに書き込む作業指示をこのMPLAB IDEだけで行います。

Cコンパイラーは、C言語と呼ばれる文法で作成したプログラムを、マイコンが理解できる(実行できる)形式に変換してくれるソフトウエアです。
C言語の他に、もっと小回りのきくアッセンブラーと呼ばれるマイコンの命令とほぼ一対一に対応する言語もあるのですが、慣れた方やどうしてもプログラムサイズを小さくしたいという時(ある意味非常事態)以外は使いにくい代物ですので基本的には使用しません。

書き込みツール

さて、プログラムは上記のツールで、机上作成することができますが、作成したプログラムをマイコンのROMに情報として書き込むには以下の装置が別に必要です。
 ・インサーキットデバッガー Pickit
PIC製造メーカーであるMicirochip Technology社の純正ツールなので、対応マイコンの種類やアップデートなどの面で大きな安心感があります。
PicKitの入手先として、製造メーカー以外に電子部品の通販会社でも扱うことがあります。

電子工作では、マイコンをひとつ使えるようになっているだけで出来ることが格段に拡がります。
準備や勉強は必要ですが(多少のお金も)、ぜひそろえてみることをお勧めします。

(最新)

(中の人)


電子回路とファームウェア専門の元エンジニアが、初心者の頃の疑問や勉強・経験で知った「そうだったのか」を2009年から書いています。 ⇒続き

ページの先頭へ戻る
シェア
Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加